社長自らがティッシュボックスを配るホール

社長自らがティッシュボックスを配るホール

中国地方で12店舗のチェーン展開する社長の話である。

多くの経営者が二世に交代する中、未だに一世が現場の最前線で陣頭指揮を取っている。
パチンコ情熱リーグでは壇上店舗にも選ばれたほどで、接客レベル、チームワークのレベルは高い。

それを物語るのが、このホール企業のユニークな社訓だ。
「働く仲間は、皆兄弟、お客様は皆親友」

アットホームな人間関係を何よりも大切にしていることが伝わってくる。
社長の年齢は優に還暦を過ぎていて、見た目は70代に見える。
社員の幸せを自分のことのように喜ぶ。
社員の結婚式に招かれることは数知れず。

つい最近も家を新築した店長の自宅に招かれ、焼き牡蠣をごちそうになったことをうれしそうに報告している。

19歳でアルバイトで同社に入り、現在33歳。結婚して3人の子供にも恵まれ、33歳の若さで一戸建ての自宅を新築するまで成長した社員のことをわが子の成長として見守っている。

パチンコも大好きだ。自店で打つことが多い。
ある日、投資額2.500円で海が大当たり。1箱出て連チャンモードに入ったので、1番負けているお客さんにそのまま出玉ごと台を譲ったりすることも。

最近の社長は、週末になると社長自らが遊技中の来店客にティッシュボックスを配るイベントに借り出されている。

もちろん、社員からのアイデアなのだが快く引き受け、社長もこのティッシュボックス配りを楽しみにしている。
店内には社長の写真入の等身大のポスターが掲げられ、「当店の代表『○○』がお配りします」と書かれている。
従って、ティッシュボックスを配っている初老の男性のことをいぶかる客もいない。

これはトップ自らが心からのおもてなし=ホスピタリティー精神を実践していることに他ならない。

このイベントでチェーン全店を回るために、社員が運転する車で3日間で1100キロを走破する強行軍だ。イベント後に社員と地元のグルメに舌鼓を打つことも社長の楽しみの一つになっている。
社長自らがティッシュを配る姿に、会社には社長宛の手紙がファンから届く。その一つ一つに自らがペンを走らせ返事を書く。

改めて「働く仲間は、皆兄弟、お客様は皆親友」という社訓が思い起こされる。
全国広しといえども、社長がティッシュを配るホールなんてそうそうない。

こうした下地が同チェーンの強いところだ。

このエントリーをはてなブックマークに追加