換金等価は止めて30~33個が稼働低下の止血剤

換金等価は止めて30~33個が稼働低下の止血剤

大手ホールともなると決算報告の記者会見を開くようになる。コンプライアンスの問題もあってウソの数字は発表できない。業界トップクラスといえども4円の稼働低下を止めることはできない。

純利益の大幅減少に、至上命題は稼働よりも利益の確保となった。

「売り上げが落ちている店は、20%ダウンというところもありますからね。粗利確保のために無理難題を突きつけられているので、現場のモチベーションも上がりません」と関係者が語るように事態は深刻だ。

で、現場では今何が起こっているか?

やることは一つしかない。利益確保のために釘を閉めるしかない。釘を閉めれば、どうなるか、ということは現場の店長本人が一番良く分かっている。

粗利を確保するためには、まず、稼働を上げることだ。稼働が上がれば、それに伴って粗利も確保できる、というもの。しかし、優先順位が粗利となると、稼働を落とすことはあっても、上がることはない。

こんなことを続けてきた結果、そのチェーン店の店長にとって非常にショッキングなことが起こった。新台をそんなに入れない、近隣に競合店にお客が流れ始めたことだ。

競合店も「機を見るに敏」。大手が釘を閉めていると見るや、釘を開けて回すようにした。それに、伴って、常連客が1人離れると、その客に付いて2~3人と連れ立って離れるようになり、ますます稼働を落とす結果となっているのだ。

それまでは、大量の新台を地域最速を謳い文句で導入し、これにイベントを絡めながら、集客を図ってきた。

イベントが使えないのは全国共通となり、まず、集客方法の手立てがなくなった。加えて、経費削減の一環として、まず槍玉に上がったのが、機械代の削減だった。

これは、現場の店長には痛手だった。それは、このホールに限ったことではないのだが…。

「上からは粗利と稼働を上げろとしかいってこない。イベントが使えない現在、その具体的方法はエリア長も分からない、ということです。組織が大きくなると小回りが効かなくなっています。だから、地場の小回りの効く競合店にお客さんを奪われる結果となっています」(同)

実際、どれほどの常連客が競合店に流れて行ったかは、常連客の顔が分かる役職者なり店長が頭取りに行けば、それはすぐに分かることだ。

そのチェーンで店長を経験しながら辞めた人が、中小ホールに再就職した。

前職の経験は白紙で、一般社員として表周りからスタートした。

「今の店には今後ホールが生き残るヒントがあります。売り上げ、粗利が従業員の給料に反映するシステムが組まれ、粗利を頭数で割るようにしています。そのためには、本当にお客さんを大切にします。転職してよかった。勉強になります。うちは33個交換で、等価の店が稼働が落ちているので、その分流れて来ています」

4円の稼働はつるべ落としの状態だ。

特に等価営業の店は厳しい。

前出のホール関係者はいう。

「結局、わが社にも4円の稼働をカネをかけずに上げられる人材がいなかった、ということです。既存店の稼働が下がるのを止めることのできる人材もいません。昔は1パチで稼働を上げても評価されませんでしたが、今は1パチのお客も逃すな、に変わってきました」

今しなければならないのは止血すること。そのために一番手っ取り早いのは等価を止めることだ。

30~33個が今の時代には適している。

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