税理士や弁護士がホールで表周りをする現実

税理士や弁護士がホールで表周りをする現実

税理士試験は簿記論、財務諸表論の必須科目のほか、選択必須科目の法人税、所得税、さらに選択科目の相続税法、消費税法、酒税法、国税徴収法、事業税、住民税、固定資産税の中から、全部で5科目受からなければ、晴れて税理士にはなれない。
難関国家試験の一つで、科目別の合格者は例年10~20%に対して、5科目を取り終えた真の合格者は2%台を推移している。

一般的に税理士を目指す人は、税理士事務所で働きながら試験を受ける人が多い。資格を取得したらいずれは独立を目指すわけだが、長引く不況で、独立したくてもなかなか仕事がないのが実情らしい。

苦労して税理士となったAさん(50)もそんな一人。性格が内向的でおとなしいのでタイプのAさんは、働きながら資格を取った税理士事務所から晴れて独立したものの、営業ができないタイプなので、得意先の数が少なく、税理士一本では食べていけないのが現状だ。

そこで、現在は夕方6時からホールの遅番に入って、時給1200円で玉運びのアルバイトをしている。1日5時間働いて7000円。月20日はホールに入っているので、14万円の収入になる。

年齢はいっているが、まじめな働きぶりにホール側から正社員の声がかかった。

ホールからすれば経理を見てもらいたいのだ。税理士なので決算書も作れる。決算書の作成には70~80万円もかかるので、ホールとしてもメリットがある。

せっかくの誘いだが、本人は悩んでいる。

税理士資格を持ちながら、本人は営業ができないので、独立しても仕事が取れないわけだ。このままでは、その性格を変えない限り、新規開拓などできるはずもない。資格を持ちながら本業とアルバイトの二足のわらじで生計を立てるか、ホールの正社員になるかの二者択一だ。

パチンコ業界では税理士だけでなく、弁護士もホールで働いている。筆者が知る限り弁護士は2名いる。いずれも理由は独立したものの、仕事が取れないから、急場の生活費を稼ぐためにホールで働いている。

現職の弁護士、税理士がホールで玉運びをしている現実を10年前なら想像もできなかった。その一方で、パチンコ業界では採用が一段と厳しくなってきている。

少子化の影響もあるだろうが、アルバイトにしろ、正社員にしろ、パチンコ業界で働くことに若者が興味を示さなくなってきている。

時給の高さがパチンコ業界の売りだったが、それ以上の時給を出す業界も出てきて、パチンコホールが、特別に時給が高かったのは過去のことに。

若者がパチンコ業界を見る目が確実に変わってきている。3.11の震災直後のパチンコバッシングなどの影響がボディーブローのように効いてきているのかも知れない。

打開策は業界が一丸となってイメージアップ大作戦を敢行するしかない。一般の人が持っている業界の疑問、例えば暴力団、遠隔、北朝鮮への送金問題などをテレビ番組の討論会で、すべて白日の下に晒すぐらいのショック療法も必要だろう。

それができないのなら日本政府の流れに乗って、ホールのスタッフは移民を受け入れることになるかも知れない。

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