全日遊連・阿部理事長のSAPは台移動、出玉共有なしで高稼働ホールだった

全日遊連が阿部理事長体制に変わって4カ月余りが経過した。55歳での理事長就任は歴代最年少で、パチンコホール18店舗のほか、ボーリング場、飲食店などを経営している。
これまでの全日遊連の理事長は名誉職だったきらいがあるが、阿部理事長は前述の通り、経営者としても多忙を極める中、全日遊連の改革に自ら名乗り出て理事長に就任したので、相当の期待感を持っている。

就任会見でパチンコファン人口の回復を第一義に挙げ、「ゲーム世代がパチンコをしない理由は、友達に誘われてパチンコに行く機会が減っているから。気軽にホールへ足を運んでもらえる環境作りも考えていかなければならない」と若者のパチンコ離れを危惧している。

パチンコファン人口回復のためには「(当り、回る)遊技機を作らなければならない。以前に比べて遊技機は画一化しセブン機のみとなったことも、パチンコがおもしろくなくなった原因のひとつ。日工組、日遊協とともに、遊技機の在り方を考えたい。遊べる機械をメーカーは作っても売れない、ホールはメーカーが作らないと、相手を非難するような状況がつづいている。メーカーはホールが求めたものを作る、ホールはメーカーに作ってもらったものを適正に使うことが大事だ」と踏み込む。

阿部理事長に期待する理由は、チェーン店の「SAP」が高稼働ホールだからだ。スカパーのパチンコ番組で、大崎一万発らが埼玉の「SAP」に乗り込んだ。スカパーのパチンコ番組の収録先は大抵がガラガラで好きな台を選び放題なのに対して、「SAP」は違った。平日ながら実に8割の高稼働を誇り、大崎一万発ら数人のライターが横並びで座れるスペースが空いていないのだから、高稼働ぶりが分かる。

ナゼ、高稼働なのか?

等価交換の店舗ながら大崎一万発らライターが何台も打ったが、いずれも20回以上回していることが分かった。等価でこんなに回る店は関東中を探してもそうそうない。問題は等価交換なのにどうしてこんなに回せるか、ということだ。

回せる理由は台移動なし、出玉共有なし。今では考えられない昔ながらの営業を徹底しているからだ。これなら打ち子軍団対策にもなる。パチンコの基本中の基本は回すことだ。それを実践しているのが阿部理事長の店だ。

もう一つSAPチェーンで特徴的なことは、ピーワールドを基本情報だけに留めている、ということだ。ピーワールドに新台情報を載せるのは、打ち子やプロの集客になるだけで、固定客には意味がないことを分かっているようだ。

回せなくなったのはノーパンク営業が主流になった他、台移動、出玉共有などの過剰なサービスが仇となった。

少なくとも台移動、出玉共有を止めて、回せる環境づくりで高稼働ホールを実践している阿部理事長の店だけに、阿部理事長の発言には説得力がある、というものだ。

そういう立派な経営者が全日遊連のトップに就いたことは、業界としても期待したい。

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