「いいひと」を採用します!?

「いいひと」を採用します!?

採用担当者の方とお話しをしていますと、皆さんおっしゃいますのが「事業を成長させるためには[いいひと]を採用しなくてはいけない」と・・・

さて、ここで言われる[いいひと]が、実は難しいのです。

確かに[いいひと]は欲しい。また[いいひと]が採用できれば事業は成長する。
しかしながらこの[いいひと]は少し曲者なのです。
なぜなら、[いいひと]の定義は、基準が人や会社によって千差万別だからです。

当然のことながら業種や職種が違えば、それは別のものであるのは明白ですが、同じ規模の同じ業種の同じ職種でも[いいひと]の定義はかなり違うのです。

実例を挙げれば、過去に本田技研工業株式会社は、技術職の採用において、トヨタ自動車株式会社は採用競合では無いと断言した事があります。
「なぜならホンダは本田宗一郎を教祖とし、ホンダフィロソフィをバイブルとする集団だから。たまたま現在は二輪車・四輪車・汎用製品の開発、製造、販売を主力事業としているが、将来は分からない。一方、トヨタ自動車さんは世界に冠たる自動車メーカーである」と言う。
なので、四輪技術者募集において、トヨタ出身者からの応募を受け付けないわけではないが、メインターゲットではないという。

要約すると、ホンダで[いいひと]はトヨタでは[いいひと]では無い事もある。

つまり求めるスキルや知識は近しいが、組織文化や価値観、戦略が違うので[いい人]も異なるという事なのです。
確かにホンダでは、「小説 本田技研」なるノンフィクション小説が作られており、ルールを無視したり組織を飛び越えて行った開発秘話が、まるでドキュメンタリー番組のごとく紹介されています。
現在も社内で読み交わされているという事は奨励されているかのようです。

ホンダといえば、ハイブリッドカーやバイオエタノール対応車、電気自動車、水素自動車をはじめ飛行機や耕うん機など、次世代事業を複数準備している企業です。
そのような企業では、四輪だけのエンジニアで志向や価値観が合わない人材は、今後のホンダでは厳しいと判断するのかもしれない。

これは一例ですが、自社や自部門にとっての[いいひと]は誰なのか? どんな人なのかは、可変の部分も不変の部分もありますが、採用に取り組む上で、採用担当者は自社の経営陣や現場とディスカッションしたいテーマと言えます。

では!また。

このエントリーをはてなブックマークに追加