間違った熱意

間違った熱意

面接官をしていますと、「熱意」をアピールされる方が、とても多くいらっしゃいます。

確かに、就職活動において「熱意」は大切です。

就職活動に限らず、ビジネスにおいて熱意はとっても大切で、営業先での提案も社内でのプレゼンテーションも、熱意を相手に伝えることは大切です。

しかし、ほとんどの学生は、これを間違った解釈で実行してしまいます。

例えば、その会社のことを詳しく調べて、どれぐらいその会社のことを愛しているかということを熱弁する、自分の熱意はこんなにもすごいんだと、ものすごい身振り手振りで面接で語ります。

就職活動において、「自分はこんな仕事をやってみたい!」という熱意を示すのは、とても大切なことですが、実は、ほとんどの人は、「自分はとにかく内定が欲しい!」という熱意を示してしまっているのです。

「こんな仕事をやりたい」という熱意と「とにかく内定をもらいたい」という熱意は、全く違います。

アパレルやコスメのお店などで、スタッフの方が「お似合いですヨ」と熱意を見せて勧めている時、「とにかくお客様に喜んでもらいたい」という熱意が感じられる店員さんと、「とにかく買ってもらいたい」という熱意しか感じられない店員さんがいます。

「キミが好きだ!」・「キミが好きだ!」・「キミが好きだ!」と異性に熱意を込めてひたすら何度も言い寄っても、なかなか振り向いてもらえませんが、「あなたを幸せにしたい」という熱意を伝えれば、伝わる可能性はグッと高まります。

「買いませんか」とか「付き合ってほしい」などは、お願いなので、いくら熱意を見せても、何も響いていきません。

就職活動でも、同じことなのです。
就職活動は、「私を採用しませんか」「私を入社させてほしい」とお願いをしていることになります。

ほとんどの学生が、「とにかく内定をもらいたい」「とにかく入社させてほしい」という熱意しか見せていないのです。

企業の採用活動は、「内定をもらいたいという熱意が強い人に内定を与える」・「入社させてほしいという熱意が強い人を入社させる」ということではありません。

そんな熱意は、求めていないのです。

「内定が一つぐらいないとカッコつかないから、とにかく内定がもらいたいんだ」という種類の熱意であれば、いくら口で良いことを言っても、「内定をもらえたらカッコがつくという程度にしか思ってない」ということは一発で伝わってしまいます。

「自分はこういう仕事がやってみたいから、入社してみたい。入社できなかったら、他の会社に入ってでも実現してやる」という熱意を秘めている人は、「そこまで仕事に対して情熱を持っているのか。他の会社に持っていかれるのは損だぞ」と採用担当者に思わせます。

だから、熱意はどうやって表すかということではなく、とにかく本当に熱意を持つことが大切なのです。

その熱意の種類が間違っていてはいけません。 

これは、採用担当者は、全く逆の意味で、「採用の熱意は担当者が自社の求める人物像を明確にして、自社の進むべき道を語り、学生と共感できて成り立つ」のです。

では!また。

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