釣り人が黄金の釣り針を使うことはない

釣り人が黄金の釣り針を使うことはない

「アルバイト採用が思うようにいかない」「募集広告を出しても応募が無い」という声を非常に多く聞くようになりました。
また、比較的、採用ができていた関西エリアにつきましても、年末年始からは同様にアルバイトが採用できない状況になってきております。

その端的な理由としては「募集広告の増加」が挙げられます。2012年の募集広告出稿件数は前年比+18.3%となっており、直近四年間の最大値となっています。
2009年のボトムから見ますと+36.4%となっています。実は既にかなりの売り手市場となっているのです。

しかも、この状態は、今がピークでは無く、まだ六合目くらいなのではないかと推察されます。直近10年間において募集広告の出稿件数が最大だったのは2007年で、このときの数値は、2012年の+25%であり、当面は、その程度の募集広告は出稿されると考えられるからです。

ところで、こんな逸話があります。
ローマ帝国の初代皇帝「アウグストゥス」の言葉で「釣り人が、黄金の釣り針を使うことはない」というものです。

この言葉の意味は、大漁を目指す釣り人は「今日は魚をたくさん釣りたい」と言って、わざわざ特別な高額な釣り針を用意するのではなく、いつもと同じ釣り針を用意するということです。

つまり、良い結果を出そうと思ったら、今日だけ特別な手法を用いればいいということではなく、いつものように取り組み、その積み重ねで結果を出すのだという意味なのです。

数百年も続くローマ帝国の礎を築いた、稀代の政治家であるアウグストゥスは、何か特別な手法を使うのではなく、日々為すべきことを淡々とこなすことで政治は成るということを知っていたのです。

これは、人材採用でも同じことです。
何か特別なテクニックやノウハウを駆使しなければならないと思っている人は結構多くいます。
しかし、それは目の前の些細なテクニックを追っているに過ぎず、本来の人材採用を進捗させていくためには、むしろ日常的にマーケティング活動をコツコツと継続していくことのほうが、よっぽど大切なのです。

釣りは、黄金の釣り針を使うからといって、釣れるようになるのではありません。特に、生活のために魚を釣っているとしたらなおさらです。
黄金の釣り針を使ったら突然バンバン釣れるわけではないし、いきなり大物が釣れるようになるわけでもありません。
ポイントを変えたり、潮流のタイミングに合わせたり、また時にはジッと待ち続けたりして、釣れるようになります。

人材採用で自社の求める人材を採用するためには、何か黄金の釣り針となる特殊なモノが必要なのではありません。
”何か、良い採用のテクニックはありませんか”・”何か、良い採用のノウハウはありませんか”などという、黄金の釣り針のような最終兵器を求めても、それでは、永続的に人材採用を進めていくことはできません。

人材採用とは、やるべきことを淡々とやっていくことです。
それは決して特別なテクニックやノウハウではありません。

採用担当として、為すべきことを為す、やるべきことをやる。
その繰り返しが、長い利益を産んでいくのです。

では!また。

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