さとり世代のアルバイト採用

さとり世代のアルバイト採用

■さとり世代の特長

”高望みをしない・車やブランド品などの高級品を欲しがらない・気の合う人たちとだけ付き合う・恋愛に淡泊”などといわれています。

今、最もイマドキの若者と言える20代前半の人は「ゆとり世代」の後継となる人で「さとり世代」と呼ばれています。
この「さとり世代」はバブル後の1990年代に生まれ、2002年から2010年度の学習指導要領を基にしたゆとり教育を受けた人たちに当てはまり、恋愛に淡泊な「草食系」とも呼ばれます。
ライフスタイルとしては、車に乗らない、ブランド品を持たない、酒を飲まない、海外旅行をしない、上昇志向がないと、平穏でそこそこ幸せな生活を好みます。

まるで「さとりを開いたお坊さん」のように欲がないため「さとり世代」と名付けられたそうです。
このような「さとり世代」ですが、最大の特徴は「ムダな消費もムダな努力も拒否!」というスタイルで、ある意味クールで客観的とも言えます。
しかし、その反面、いったん納得すれば、素直で積極的に取り組む努力家でもあるのです。

このような「さとり世代」はどんなアルバイトを選ぶ傾向があるのでしょう? 
その心に響く求人広告とはどんなものでしょう? 
定着してもらうための環境作りの方法はどんなものでしょう?

日本生産性本部が2013年4月に行った新入社員への「働くことの意識調査」では、会社を選ぶ時の選択理由で、「自分の能力、個性が活かせるから」が36.8%・「仕事がおもしろいから」が26.8%・「技術が覚えられる」が8.8%となり、40年前の同じ調査で27%のトップに挙げられていた「会社の将来性」は4年連続で10%以下になりました。

つまり、「さとり世代」は会社よりも仕事の内容にこだわる傾向が強く、仕事を自己実現の手段として捉えています。
結果として、自分の納得できない仕事を与えられたときに強い不満を持つのです。

今、パチンコホールの採用は極めて難しくなっていますが、それは、イマドキの若者の変容を理解できずに採用活動において過去のものを踏襲しているからなのです。
アンケート結果からもわかるようにイマドキの若者は企業規模やブランドや給与で仕事を選ばずに仕事の内容で選ぶ傾向が出ています。
つまり、具体的な仕事内容や仕事を通してのやりがいについて訴求していくことで、興味を引き寄せたうえで採用していくことは可能なのです。

では、さとり世代が生まれた背景から考察していきます。

さとり世代が生まれたのは、時代が昭和から平成に大きく変わった時期です。
物心がついた時には、すでにバブルが崩壊。その後もITバブル崩壊、リーマンショックと続く長い不況の中で育ちました。
家庭でも親の財布のヒモは固く、限られたお金や物で楽しまざるを得なかった世代なのです。
そのため、さとり世代は将来への不安を強く感じています。
それゆえに訴求としては、アルバイトをすることで学べること、習得したことで将来に役立つことなどを列挙すると効果があります。

また、ネイティブなスマホ世代であるため、膨大な情報をスピーディにさばくため、長文を読み飛ばす人が多いです。
さとり世代をターゲットにして求人広告を出す場合は、長々と文章で説明するのではなく、一瞬でどんな仕事かがわかるキャッチコピーと画像で端的に見せるのが得策です。

また、さとり世代は「内輪でネタになるか」という視点が強いので「意外にこんな仕事もしている」などの意外性があれば、そこをアピールすると食いつきが高まります。

■競争が苦手な「さとり世代」

「ゆとり教育」が完全移行した2002年、テスト結果や成績ランキングなどの公表を伏せるようになりました。
大学の入試状況も全入時代が訪れ、推薦やAO入試が増えるなど、競争のハードルは著しく下がっています。
つまり、こうして競争の少ない環境で育ったさとり世代は、「競争」が苦手なのです。

よって、面接では選考色を強めてしまいますと、恐れてしまい辞退につながる可能性が高まりますので、質問形式ではなく会話のスタイルで進めることで、上司が同じ目線に立つ職場だと感じたり、意見を聞いてくれる職場だと思ったりします。
理解しますヨ!という投げかけがとても重要なのです。

では、採用後に定着を高めるための施策としては、一言でいえば「戦略的なおせっかい」を行うことです。

元気な会社の特長は人と人との関わりが濃密です。
何かあれば会議などではなく、オフィスの廊下で立ったままミーティングが頻繁に開かれていたり、職場内に小さな表彰制度があったり、休日にそろってマラソン大会に出場したりと、とにかく関係が濃密なのです。
その中には、面倒見がよいというよりおせっかいなくらいに人とかかわる人がいるのです。
そのような人が増えることで、直接の部下でなくても助言を惜しまない風土ができてくるのです。
「こんなことを言ったら新人に疎まれるかな」などと考えずに積極的におせっかいをしていく先輩社員の企業風土が定着率を上げていくのです。

では!また。

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