40点のアルバイトを褒めていますか?

■40点のアルバイトを褒めていますか?

新人アルバイトが入店した際に最初は戦力になる合格ラインを超えた人のはずです。
本人も、期待に胸をふくらませて仕事に取り組み始めることでしょう。
その、入店した優秀な新人アルバイトにこれからしっかりと現場の仕事を学んで成長してもらうために、大切なことがあります。

どんなに優秀な方が入ってきても、最初の時点で100点は取れないということです。

新人アルバイトの評価シートで、新人を卒業できる点数が、仮に80点だとすれば、その点数になるためには時間が必要になります。
その中で、点数が40点にステップアップしたアルバイトを褒めることができるでしょうか?
40点です。通常であれば決して褒めることのできない点数だと思います。

そのため、この20点から40点に成長したアルバイトを褒めることができない企業が多いのです

この40点になったアルバイト、いわゆる20点から40点へと20点分成長したアルバイトをおおいに褒める仕組みが必要なのです。

「君は20点の成長をした素晴しいアルバイトである」

褒められたそのアルバイトは戸惑うかもしれません。学校では決して褒めてもらうことのできない点数です。
しかし社会は違います。最初は低い評価点数からスタートするのです。
それでいいのです。「すべてのアルバイトはそこからスタートし、そして一段ずつ階段を登るように成長して優秀なアルバイトになった。だから焦る必要はない。ゆっくりと成長していくことだよ」というメッセージを送らなければなりません。

小さな成長を褒めてもらうことができる。こんな企業であれば新人アルバイトは成長していきます。
その考えを可視化した仕組みが人事制度なのです。

人事制度というと難しく考えて、制度ありきでスタートしてしまう企業が多いのですが、実は本質は、このような単純かつ人間味あふれるものなのです。

第10回本屋大賞の第1位になりました。百田尚樹著の「海賊とよばれた男」の中で主人公の「国岡鐵造」はアメリカの大企業のパーティーの席上で「社員は家族と言うが会社に利益をもたらさない社員が出た場合はどうする?」と問われ、「どこの家でも家族に出来の悪いのがいるだろう。しかし、出来が悪いと言うだけで家族の縁を切らないように、むしろそういう店員をいかにして教育していくかということが会社の使命だと思っている」と書かれています。

人は認められることで充足感を得ることができ、かつ、期待にこたえようと努力します。

褒めて伸ばすとは、おだてるということではなく「何ができて何ができていないか」を認めて、本人に伝えることなのです。
えてして新人教育は「あれがダメこれがダメ」とダメ出しばかりになりがちですが、実は、入店から日が浅い人ほど大きく成長しているのです。
それを見過ごさずに「昨日できなかった事が今日はできている」・「先週できなかったことが今日はできている」という状態になっていますので、それを認めてあげるのです。
これが20点の成長を褒めるという行為なのです。

では!また。

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