思わなければ叶わない!「思いを叶える部下の作り方」

■思わなければ叶わない!「思いを叶える部下の作り方」

思考は純粋なエネルギーです。
人が抱く思い、一つひとつがエネルギーを持ち、形になって現れてきます。
人が考えたこと、想像したこと、言葉にしたことは、これから起こるべく待機しているのです。
「考えること、感じること、願うこと、夢見ること、意図すること」人間の思考には力があり、どんな考えや思いも、感情も、創造につながってくるのです。

イタリアセリエAのACミランに在籍する本田選手が小学校の卒業文集に書いた作文が、一時、話題になりました。

「ぼくは大人になったら世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。世界一になるには、世界一練習しないとダメだ。だから、今、ぼくはガンバッている。今はヘタだけれどガンバッて必ず世界一になる。そして、世界一になったら、大金持ちになって親孝行する。Wカップで有名になって、ぼくは外国から呼ばれてヨーロッパのセリエAに入団します。そしてレギュラーになって10番で活躍します。」

この作文の凄いところは「なりたい」ではなく「なる」と言いきっている点です。ビジョンを持ち、それに本気になることは、その人を動かします。困難が訪れてもくじけることはありません。
もちろん、これはビジネスでも同じです。部下がビジョンを明確に持っていれば、自分から動きます。困難も乗り越えて突き進みます。正に、自立型の人材に育つのです。

では、理想の個人ビジョンとは、何なのでしょうか?
それは、「これぞ、自分のあるべき姿!」と心から思える熱い思いです。
そうでなければ、「何としても、成し遂げたい!」と思えず、原動力にはなりません。 
そのためには、自分の強みが活かされている姿をイメージし、それをビジョンとする必要があります。

上司は、まず部下の強みを冷静に見極める必要があります。
そして、それを部下に指導します。そのうえで一緒になって、その部下の個人ビジョンを考えてあげることが大切です。部下の強みや長所を、自社でどのように活かすかを考えるのです。
そのうえで、どのように強みを発揮していくのかを考えることで、今の仕事とビジョンが結びつくのです。

このように、必要な能力・スキル・取るべき行動を洗い出し、それを3年後・5年後・10年後などのスパンでどのようにクリアしていくのかを部下自身に考えてもらいます。
そのうえで、ビジョン達成に向けて、今の仕事で一歩一歩ステップアップしていると自身が感じることで、目の前の仕事に意味を見出し、自発性が強化されて自立型の社員になるのです。
長期的なスパンで考えられた個人ビジョンを定めたうえで、それが単なる夢や願望にならないように日々の業務と結び付け、成長のプロセスを見える化することで、短期の目標達成の積み重ねが長期のビジョン達成になると部下は自身で感じ取れるのです。

■モチベーションを「やる気」という言葉に置き換えてはいけません!!
部下のモチベーションが低くて困る・・・どうやったら上げられるのか?
そのような経営者や管理者の声を聞きますが、実はこのような方はモチベーションという言葉を「やる気」に置き換えていることで失敗しているのです。

そもそも、モチベーションとは「ある行動を誘発させる要因・ある行動を取りたいと思うこと」という意味です。
目標達成に向けて、まず必要なことは従業員に取ってもらいたい行動の明確化です。例として「業績を上げる」という行動を誘発したいケースであれば「頑張って欲しい・やる気を出して欲しい」と言うよりは「業績を上げて欲しい」と言う方が行動はより明確になっています。

しかし、これだけでは不十分ですので、さらに一歩進んで「業績を上げる」とは具体的にどういうことなのかが、上司と部下で共有されていることがきわめて重要です。
また、業績と一口に言っても意味するものは様々異なります。
結果としての数字だけを表すのか?それともそこに至るまでのプロセスも含むのか?また、自分ひとりだけでその行動を取るのか?それともチームワークを発揮してもらいたいのか?
これらのことを事前に約束しなければいけません。

そして、最も重要なことは取ってもらいたい「行動」の持つ意味や意義を明らかにすること。「業績を上げる」ことをさらに具体化して「1億円の売上げの達成」という動機付けを行う場合を考えてみますと。
”とにかく1億円を売り上げろ”と言うだけでは、人をモチベートできません。これは動機付けではなく指示・命令を下しただけだからです。

指示・命令に黙って従っている状態は、モチベートされた状態とは異なります。
「1億円の売上げを達成する」ことをモチベートするためには、どうして「1億円」なのかを数字の戦略的、経営的妥当性について理解してもらい、1億円の売上を達成するとどうなるのか?自社や従業員にとってだけでなく、顧客や社会全体に与える影響についてなどを明確にし、上司と部下が目標の意味を共有することが必須です。目標を与え、達成しろと掛け声をかけるだけではなく、目標の裏側にある戦略を全員で理解し共有する事が動機付けとなり戦略的なマネジメントとなるのです。

ヒトは意味や意義が必要な生き物です。生活が豊かになり、成熟した社会になるほど、自分の存在や行なっていることの意味を求める傾向は強まります。行動の意味を理解し、その行動に価値があると感じた時ヒト
はモチベートされるのです。部下のモチベーションを上げるには「行動」の意味をオープン&シェアすることで意欲が掻き立てられるのです。

以上

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