中高年になっても安心して働けるホール企業とは

中高年になっても安心して働けるホール企業とは

20代のフリーライターが持ち込み企画でパチンコホールへ潜入取材した。潜入先に選んだのは、最近では東大卒が入社している都内の中堅ホールだった。身分を隠してアルバイトでホール勤務を半年ほど行った。

結果的に企画はボツになったが、フリーラーターは半年間バイトして色々なことを学んだ。

「学生時代に色々なアルバイトを経験してきたけど、こんな居心地のバイト先はない。自動車工場で期間工も経験したが、製造ラインに組み込まれて自由がないので1カ月で辞めた。ホールスタッフは同年輩なので足の引っ張り合いもない。仕事は単調だが、動き回ってお客さんとも会話もできる。工場勤務では会話なんかできなかった。1回パチンコ屋でアルバイトすると他には行けない」と絶賛する。

ライターの仕事をしながら、掛け持ちでホールのバイトを続けた。勤務態度は真面目だったので、半年も勤務すると店長から「正社員になってみないか」と声を掛けられるようになった。

バイト先としては申し分なかったので、心は揺らいだ。

「一つの心配がありました。それは将来の自分の姿が描けなかったこと。40~50歳になってもまだホールマンをやっている人を見たことがない。店長になったり、本社に上がれるのは一部の人です。40~50歳になっても現場で働いている人が沢山いれば、正社員になってもいいかと思いました。中年になっても現場で働いているカッコよさというのがパチンコ業界にはなかった」

このフリーライターは居酒屋で働いたこともあった。その時は厨房へ入ったので包丁さばきを覚えた。ホールで働くことで身に付く技量的なものがないことも物足らなかった。

パチンコ業界での技量といえば釘調整がある。しかし、今は大手を振ってできるものでもなくなった。

自衛隊に入隊する若者の理由の一つに大型免許を始めとして、各種免許がただで取得できる、という魅力がある。

「ホールで身に付くものがないというのであれば、会社で各種資格を取るのにバックアップするような制度があれば、また違っていたかも知れませんが、年を取っても働けるという安心感が今のパチンコ業界には欠けていますね」

現場以外に年を取っても働く部署があればまた違ってくる。

最近、多角化を進めるホールの中には、水耕栽培による「野菜ファクトリー」を始めたケースもある。農地を必要とせず、例えば閉店したホールを転用することもできる。中年になった社員の受け皿にもなる。こうした多角化を推し進めるホール企業なら安心して働ける。

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