感謝の気持ちで業績を上げるホール企業

感謝の気持ちで業績を上げるホール企業

世の中、右を向いても左を向いても暗いニュースばかり。日本経済をけん引してきた世界のトヨタでさえ営業利益は73%減というすさまじさ。不況に強いといわれ続けてきたパチンコ業界もその例にたがわない。これまでパチンコ業界は不況のあおりを受けるのに若干のタイムラグがあったが、パチンコ客の財布のひもは“ジャストインタイム”で締まってきている。
でも、新年ぐらいは明るい話で始めたい。
パチンコ業界の中にも元気なホールはちゃんと存在する。
関西で30店舗のチェーン展開をするホールの社長は独立して25年になる。昨年春の新規出店に際し、条例を盾に市役所が工事の差し止めを求めてきた。すでに判例が出ているケースで市役所の訴えは退けられ、予定通り無事オープンすることができた。
年々パチンコ市場が縮小する中、さぞかし大変な状況かと思って話を向けると意外な返事が返ってきた。
「パチンコは110%アップ。スロットは去年(07年)11月末が底だった。50%ダウンしたが、1年かけて稼働は100%に回復してきた」と不況風は完全によそごと。
金融機関の引き締めでパチンコ業界への融資の道が断たれた。その影響でここ2~3年あまり大型店の出店競争がピタッと止まった。新店だけでなく改装案件も激減している。
この傾向を「無駄な競争がなくなったお陰で3年前よりも利益率も上がっている。0.5%アップでもこれはかなり大きい」と捉えている。
アグレッシブ精神を行動指針にする同社。守りの姿勢ではなく、常に「動き」「変化」を求め、「発展」「成長」を目指す攻めの営業をモットーにしている。08年は5店舗を新規出店した。メガバンクをメインバンクに金融機関と良好な関係を築き上げているため、新店を計画通りに出店している。
そんな同社が年末にゴルフコンペを兼ねた感謝会を開いた。パーティー会場となったホテルには同社との取引先をはじめとする関連企業から300人ほどが参集した。
席上のあいさつで社長はこんなことを述べている。
「会社の1年間の成績は決算という数字で表れる。1年間もこの季節になるとこの年の反省も含めて数字には表れないものが出てくる。いつも最後に出てくるのは『感謝』ということば。日頃は『高すぎる』とか『もっとまけろ』とか無理難題をいっていますが、皆さんとお付き合いすることは『感謝』があるから」
来賓の大物政治家からも「個性豊かな経営者が多い中、社長は品格の高さと感謝を元に事業を推進している」とここでも感謝ということばが出てきた。
企業が大きくなっても社長自らが感謝の気持ちをいつまでも忘れないことが、成長の秘訣のようだ。

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