チラシを廃止したホール

チラシを廃止したホール

ホールがコスト削減を進める中で、なかなか手を付けられないのがチラシだ。集客効果測定をするでもなく、ただ、競合店がチラシを入れるので止められないとか、チラシを止めて集客できなかった時のことを考えると怖いとか、そんな理由でしかない。

いわば、「安心感」を買うために費用対効果の薄いチラシを打ち続けている、という側面もある。

そんな思いを断ち切ったホールがある。

大阪市内の下町にある300台クラスの駅前型ホールがそれ。
それまで月4回チラシを打っていた。1回が3万部。金額にして15万円。月額にして60万円のチラシ代を使っていた。

止めるきっかけは常連客からの不満だった。

「私らは毎日来ているのに、一見客はイベントの日だけ来て、いいとこ取りしてさくっと帰る。もっと常連を大切にして欲しい」

実際、一見客はイベント翌日には姿を見せない。ホールにとってはありがたくない客だった。

加えて、新台入れ替えといっても、台数にして5台程度。5人しか恩恵に浴せないのに、「新台入れ替え」と大々的にチラシを打つことが恥ずかしくなっていた。

そんな理由から思い切って昨年10月からチラシを止めた。

2~3カ月様子を見た。

チラシを止めても稼働や売上げに変化はなかった。これで、完全にチラシを止める決断ができた。

その分、店内告知に力を入れた。

「●月●日、●時。重大情報発表」と店内ポップを多用した。常連客なら知り得るお得な情報が分かる仕組みだ。

チラシを止めて常連客からは「一見客が来なくなった」と評判も上々。

チラシ代のコスト削減を図る一方で、人件費のコスト管理も十分計算し尽くされていた。

最近はホールが直接求人募集をかけても、簡単に人が集まるため、派遣会社から直バイに切り替えるホールが増えてるが、同ホールでは派遣会社のみで直バイは使っていない。

理由は簡単で自社の労務管理費を抑えるため。求人から採用、教育、勤怠管理、給与計算などを勘案すれば直バイより派遣の方が、単純な時給からは計り知れないコスト削減につながっているからだ。

コスト管理ができるホールは、上辺の金額だけだけではなく、目に見えないところまで計算できる。いうまでもなく店も流行っている。

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