実況中継パチンコ

自営業のAさん(59)は、3年前に緑内障を発症し、その後失明してしまった。緑内障は日本人の失明原因のトップでもある。

Aさんは自営業でおカネと時間には余裕があったので、失明するまではパチンコ三昧の日々を送っていた。今でもパチンコの夢を見るぐらい、パチンコをしたくてたまらない。

失明したらもうパチンコはできないのか?

そんなことはない。先天的全盲ながらパチンコ好きの男性を20年ほど前に取材したことがある。店長を始め全員が女性スタッフのホールだった。そこに全盲の常連客がいた。

台選びはスタッフに呼び出しランプのデータを読んでもらうことから始める。データを元に台を選ぶと、スタッフに手を取ってもらって玉が天に届くストロークを決めると、後は1人で「音」でパチンコを楽しんだ。

大当たりした時の玉が出てくる感触が好きだった。

長時間プレイするので、トイレ休憩の時は呼び出しランプでスタッフを呼び出し、トイレの入り口まで介助してもらっていた。

Aさんの話に戻ろう。

Aさんはリーチを解説してくれる台があれば、目が見えなくてもパチンコを楽しめると考えた。

「野球やサッカーの実況中継のような感じで、特にサッカーはゴールシーンではアナウンサーが絶叫する。あのイメージです。激アツリーチの時に声でサポートすると目の見える人でも楽しめると思います」

非常にレアケースでこの声をメーカーがどう受け止めるか? しかし、実況中継パチンコは新たな遊技機の開発ヒントにはならないだろうか?

ウチコはパチンコの盤面を見ることなく、スマホに集中しているが、そんな彼らのためにも実況中継パチンコはありかも。

すでに激アツ演出ではハンドルの振動や台から風を吹かせるなどの工夫もあるように、五感には注視している。

新基準機のパチンコでは稼働が取れないとメーカー自身から諦めの声も聞こえてくる。

メーカーにすれば明るい材料はない。出玉性能が劣ることをどうリカバーするかにかかっているが、選択肢の一つとして、実況中継パチンコの開発に着手してみてはどうか?

実況中継パチンコ~おしゃべりパチンコと想像を膨らますことによって、AI技術で年齢層に応じて話しかけて来るとか、開発のヒントが生まれてきそうだ。

このエントリーをはてなブックマークに追加